Blogのウェブユーザビリティ
ここ何ヶ月か Blog(ブログ)と呼ばれるサイトを見てきた。どうも何かひっかかるものがある。最初はアスファルト路面で小石を踏んだ程度だった。次第にその石は大きくなり、何がひっかかるのか、その理由もわかってきた。なんのことはない、文字が見づらいBlogサイトが多いのである。筆者が特に問題だと思うのは、以下の3つ。
● 字が小さい
● 文字の色が薄い
● 白抜き文字(濃い色の背景に白抜き反転文字)
「字が小さい」のは、ブラウザで文字サイズを大きくすればすむ。だが基本は「ユーザーが指定した文字サイズ」、あるいは標準サイズの「中」でウェブページが表示されることである(※)。サイトを行ったり来たりするときに、いちいち文字サイズを変更するのは面倒だ。
「文字の色が薄い」のは Blogサービスを提供するプロバイダーのテンプレートが悪いのかもしれない。しかし、"読ませる" サイトであるBlogでは、そのようなテンプレートの使用は避けるべきだ。
「白抜き文字」を使用しているBlogサイトはそれほど多くはないが、読みづらい場合がある。通常、BlogページではCSSが指定されているが、そのCSSのフォント指定が Windows に最適化されているようなのだ。Windows環境の人には見づらいというほどではないが、Mac OSなどでは読みづらい(ブラウザの種類にもよるかもしれない。Linux環境の場合は不明)。
TypePad のような Blogサイト構築ツールは便利でいいが、ユーザーに提供するテンプレート(CSS)はもっとユーザビリティを考慮したものにしてほしいと思う。
上記3つは見た目に関するウェブユーザビリティだが、そのほかに、プライバシーに関わる問題もある。
Blogにコメントするとき、名前、メールアドレス、URL、コメントの4つを入力するのだが、すべてがページに表示されるのかどうかわからない(リンクとして表示されるかどうかも含む)。
メールアドレスの入力が必須だが、メールアドレスを表示しないBlogサイトもあった。だが、コメント入力フォームには「ここで入力したメールアドレスはページに表示されません」と書かれていなかった。
コメントを投稿すると、入力した名前が anybody のようにリンク項目として表示されるBlogサイトもある。だが、これだけではその名前(anybody)がハイパーリンクなのか、メール送信(mailto:)なのかわからない。もちろん、クリックしてみればどちらなのかはわかる。だが、ユーザーに親切だとは思わない。
Steve Krugが『ウェブユーザビリティの法則』で述べているように、「ユーザーに考えさせてはならない」のである。
※ ココログのデフォルトCSSでは、本文フォントにsmallが指定されていたが、本ブログではmediumに修正している。本文フォントにx-smallを指定しているブログもあるが、これは小さすぎる。
参考資料:
『ウェブユーザビリティの法則—ストレスを感じさせないナビゲーション作法とは』、Steve Krug(スティーブ・クルーグ)著、ソフトバンク パブリッシング [Googleで検索]
※ 原書名「Don't Make Me Think!: A Common Sense Approach to Web Usability」がいい。「ユーザーに考えさせるな!(=ユーザーを悩ませるな!)」。同書は、Software Development誌が毎年選出する Jolt Awards 書籍部門で Productivity Awardを受賞している(2000年)。なお、同年の書籍部門のJolt Awardは、James A. Highsmith IIIの「Adaptive Software Development」(邦訳は『適応型ソフトウェア開発』、翔泳社)だ。
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Comments
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Posted by: Wrorriforse | 2009.07.09 at 04:39 AM